苔庭作庭の みどり屋 公式サイトです。良質なウマスギゴケの苗を使った本格的な苔庭を作庭いたします。

春の庭園管理

3月(東京の平均気温8.9℃)

春一番が吹き出す頃、三月末頃から花も咲きそろってきます。
ツバキの花は真っ盛り、ヒイラギナンテン、ジンチョウゲ、レンギョウ、ユキヤナギなど、色とりどりに咲きだします。
お庭はこれから4月上旬にかけて、一年中で一番美しい時期を迎えます。

1.庭木を植える好期

①植木市へ出かける
3月の半ば過ぎには植木市があちこちで開催される。庭の模様替えに新しい木を入れるのにはちょうど良い時期。
良い木を買うコツは早く出かけて早く買うこと.売れ残りには良いものがない。
コモやわら縄で包んだ根鉢が適度にしまった土に細根が沢山ついているものが活力がある。
太い根を切った跡があり、細根が少ないものや、粘土質の土ですっぽりと巻き立てているものはよくない。

②庭木の植え方
居間から、あるいは門前から玄関を眺めて植える場所を決める。
根鉢より大きめの植え穴を掘り、庭木を入れて元の深さになるように底を調整する。庭木を据えて八分目くらい土をかけ、ここに水をたっぷりと与え棒で突き固め、土を根の回りによく行き渡らせる。春植えでは、コモやわら縄は植える時に取り外しておく方が安全。
株の径より大きめに円形に土を盛って中央を低くした水鉢を切り、もう一度たっぷり灌水(水極め)する。マツ、ナンテンなどは水を使わない土極めで行う。

③3月に植えることができる樹木
<常緑樹>
アオキ、アセビ、イヌツゲ、オオムラサキ、カイズカイブキ、カクレミノ、シラカシ、カナメモチ、キョウチクトウ、キャラボク、キリシマツツジ、クチナシ、クロマツ、サザンカ、サツキ、ジンチョウゲ、スギ、シャクナゲ、ツバキ、ナンテン、ヒイラギ、ヒイラギナンテン、ピラカンサ、マサキ、モチノキ、モッコク、マンリョウ、ムベ、モクセイ、ヤツデ
<落葉樹>
アキニレ、アジサイ、エニシダ、ウメ、ウメモドキ、ウツギ、オオデマリ、カイドウ、カエデ、ギョリュウ、コデマリ、コブシ、サンショウ、シジミバナ、シラカンバ、トサミズキ、ニシキギ、ニワウメ、ハギ、ボケ、ハナズオウ、ハナミズキ、フジ、ムラサキシキブ、モクレン、ヤマブキ、ライラック、ロウバイ

2.庭木の剪定

①ツバキ、サザンカの剪定
3月から4月にかけては、ツバキの花後の手入れ時期になる。
今年花が咲いた枝は芽が伸びても元気がなく、来年良い花をつけることは少ないので、元の方に2芽を残して枝先を切り詰める。
今年花をつけなかった枝の咲きからは元気のよい枝が伸びて蕾を付けるので枝先を詰めてはいけない。ただし、来年沢山咲きすぎると再来年は咲かなくなるので、元気のよい枝を2〜3芽まで切り詰めて開花数を調整する。

②花の終わったウメの剪定
花ウメは今年の花が咲き終わったら剪定する。
花芽だけで、葉芽のついていないものは基部を少し残して切ると新しい芽を吹く。葉芽のついている枝は2〜3芽残して切り戻す。
ウメの枝は少し行儀の悪いほうが風情があるので、枯れ枝や弱枝は取るが、からみ枝などは残す。

③クマザサの更新
クマザサは、5月に出る新芽を抜き取る心抜きで高さを調整するが、3年に一度は元から刈り取って更新する。中下旬ころに地上3cmくらい残して刈り込むと丈の低いササの地被ができあがる。
オカメザサは刈り込みのできるタケなので、好みの高さに刈り込んで仕上げる。

3.防寒の取り除き
各種の防寒は、中〜下旬を目安に除去する。
すっぽりと植物体を覆ってあるものは、時々口を開けて日中の光線にさらし、寒さに慣らせることが必要。
落葉などで覆ってある下草類は、芽出し後も長く放っておくともやし状になるので早めに除去する。ダリアの球根の上に盛り土したような場合は土を取り除かないと芽出しが遅れる。

4.芝庭を作る
3月が芝庭を作る適期。また、古い芝庭の手入れも必要な時期。

5.花壇の作り方と管理
春花壇の材料は、パンジー、デージー、アリッサム、クリサンセマム、ロベリア、チューリップ、スイセン、ヒアシンスなど。
1年草(2年草)草花は種子から育てるのは手間なので、球根類だけは秋に植え込み、草花類は3月早々に苗を購入して植え付ける。
花が咲き出したら、花がら摘みと追肥を行う。
株が茂ってきたら、適度に枝を剪定し、根元にアブラムシ除去としてオルトラン粒剤を散布する。

4月(東京平均気温14.4℃)

4月に入ると新芽が葉を広げ緑一色に変わり、芝生は生き生きとしてくる。

上旬にはサクラが満開となり、ドウダンツツジ、ザイフリボク、ライラック、ハナミズキ、カイドウなどが咲きそろう。

1.春挿しの適期
挿し木とは枝の一部を切り取って地中に挿して発芽させる方法。
親と同じ形質のものが確実に得られるので、種子のできないものや枝変わりのものをふやすのに良い方法。

①挿し穂の作り方
春挿しは、前年生のがっちりとした枝の先端を使い、10〜15cmの長さに切ってすぐに水に浸して30分程度水揚げを行う。
常緑樹は下の方の葉を1/3程度取ってから、残した葉の葉先を切り除く。また、枝の切り口は鋭利な小刀で斜め45度に切り戻す。

②挿し床と挿し方
挿し床は、浅い木箱などを用い、底に荒い砂やゴロ土を入れ、上に細かくふるった肥料分のない土か砂を入れてよく灌水し落ち着かせる。鹿沼土やバーmキュライトを使うこともある。
ここに、割り箸などで穴を開けて、挿し穂を1/2〜1/3の深さに切り口を傷めないように挿し、土の表面を軽く押さえてよく密着させる。間隔をあけず密植したほうが活着がよい。
十分に灌水し、日陰で風当たりの少ない場所で管理する。秋までそのまま管理して植え付ける。
<4月に挿し木できる樹木>
アオキ、アジサイ、イヌツゲ、イヌマキ、キャラボク、エンコウスギ、マメツゲ、マサキ、ツバキ、サザンカ、リュウキュウツツジ、クルメツツジ、ドウダンツツジ、ネズミモチ

2.庭木の移植
落葉樹は4月に入ると新緑になっており、移植は好ましくない。
アオギリ、サルスベリなど、芽出しの遅いものは問題ない。
マツや常緑樹は5月に入ってから行う。
サツキやオオムラサキなどの常緑低木類は簡単に動かせるので移植が可能。

3.花のすんだ花木の手入れ
花が終わるといっせいに枝が伸び始めるのでこの時期にやや即効性の粒状の化成肥料などを施す。花を咲かせるために冬の剪定時に長く残した枝は先端を切り詰める。丸刈りの低木などは刈り込んでおくと翌年は芽のつんだ形に仕上がる。ジンチョウゲは刈り込むと後の芽出しが遅いので、飛び出した枝を木バサミで切る程度にとどめ、刈り込みは避ける。

4.病害虫の防除
新葉が茂ると病害虫が出てくるので早めに防除する。

①うどんこ病
カエデなどには、うどんこ病が出て、葉が白粉をかぶったようになる。
風通しの悪い所によくでるので、込みすぎた枝を透かし、病枝を切り取って破棄する。薬剤を散布することも有効。

②アブラムシ
ウメ、スモモ、サクラにはアブラムシがつく。4月上旬から中旬にかけて多く発生するので早めにスプレー剤で防除する。

③オビカレハ
ウメ、カイドウ、カリン、スモモ、サクラ、ボケなどの葉を食べる雑食性の害虫で、特にウメ、サクラに多く、サクラの花が終わる頃に発生する。
小さいうちは枝と枝の股に巣を作って群生しているので早朝に殺虫剤を散布する。日中は、木全体に散ってしまい、5〜6cmの大型幼虫になると効果が少なくなる。

5.夏花壇の準備
4月に入ってからの気温が高いとパンジーなど春花壇の草花の傷みが大きく、姿が乱れて修正できなくなる。早めに春花壇を整理して、夏・秋花壇の準備を行う。
1年草はサルビアやマリーゴールド、ニチニチソウ、ジニアなど、球根であればダリアやグラジオラス、カンナが使える。
花壇の整理は、草花類を根から抜き取り、石灰類(苦土石灰)をまいて土をならす。7〜10日したら堆肥をすき込んで夏・秋花壇の草花類を植え付ける。
球根を中心とした花壇の場合、チューリップは病気が出て次の年から良い花が咲かないことが多いので一年で使い切りとする。
スイセンやヒヤシンス、クロッカスは翌年以降も使えることが多いので残す。
球根を太らせるには花後の追肥がポイントになる。

5月(東京平均気温18.7℃)

新緑のさわやかな季節。八十八夜(立春から88日目)をすぎて霜の心配がなくなり、間もなく暑い夏がくる。ツツジ類、シャクナゲ、バラの季節。

1.芝生の手入れを始める
日本のコウライシバは、冬は黄色くなっているが4月になると伸びだしてきれいな緑になる。同時に雑草も一緒に成長するので手入れが必要。芝刈りと除草を行う。

2.生垣の刈り込み
放任した生垣は丈が高くなり、横幅が広がり、枝の出方が粗くなる。下枝も下がって寿命が短くなる。
一定の高さと幅を維持し枝葉を密生させるために刈り込みを行う。

①刈り込みの時期と回数
新葉が展開して新枝の伸びきった5月に第1回目の刈り込みを行う。
7〜8月には徒長枝が出て形が乱れるのでもう一度行い、第3回目は10月に行う。以後は伸びが止まるので年間では3回程度を行う。
刈り込みは樹種によっても異なり、針葉樹は回数が少なくても済むがそれでも2回は必要。

②刈り込みの仕方
枝に粗密のあるところは、シュロ縄で誘引してから刈り始める。
生垣の成長は上の方が盛んなので上部を強く刈り、下枝は大切にしてやや幅広く仕上げる。角をつける時には見通して一直線になるように気をつける。
最後の仕上げに切りくずをよく払わないで切り枝を放置すると赤茶けて見苦しくなる。ハサミをほうき変わりにつかうと柔らかい芽を傷つけるので必ず竹ぼうきなどを使用する。

3.マツのみどり摘み
マツの新芽は4月下旬伸びだして棒状になる。これをみどりと言って先端に雌花、基部に雄花をつける。放置すると形が乱れるので先端の1/3を指で摘み取る。遅くなると折れにくくなるので5月上旬までに終わらせる。
丈の高いクロマツで手に負えない時は、秋の剪定で対応もできるが、アカマツでは欠かせない作業。

4.常緑広葉樹は植え付けの適期
常緑広葉樹は、ちょうど新葉が出て古葉の落ちる交代期なので、植え付けにはこれから6月にかけてが適期となる。
針葉樹のクロマツは5月も植え付けの適期。
カシ類、クチナシ、キョウチクトウ、サザンカ、ナンテン、モクセイ、ヤツデなどが植え付け適期。

5.花木等の手入れ
ツツジ、サツキは5月が花の盛りだが、花が終わると下の方から新芽が伸びてくる。丁寧に扱う場合は、花がらを摘み取り結実しないようにするが、花後剪定を行い刈り込みするとがっちりとした形に仕立てられる。
クマザサは新しい芽が伸びてくるが、丈を低くするには出てくる針状の心を手で引き抜く。次々に出てくるので根気よく続けるとがっちりと仕立てることができる。
トウジュロ、ソテツも新葉が出てくると古葉は見苦しく見えるので赤茶けた古葉、垂れ枝は切り取る。

6.病害虫の防除

①もち病
ツバキやツツジに、もち病が発生する。ツバキの子房が肥大してモモの果実のようになったり、サザンカでは葉が肥大して耳たぶのようになる。ツツジでは葉の裏や枝が膨れて緑色から白色に変わり、ちょうど焼き餅のようになる。元から切り取って処理する。

②チャドクガ
サザンカ、ツバキ、チャなどに好んでつく。
5月に第1回の発生、7〜8月に2回目の発生がある。ふ化の初期に葉裏に群生しているのを見つけて葉ごと切り取って処分するのが一番有効。
黄色でよく目立つので注意すれば発見は容易だが、大きくなると木全体に散らばり葉を暴食するので、カダンAなどの殺虫剤を散布する。
毒毛を持ち、触れると激しいかゆみを起こすので早期に発見駆除する。

③グンバイムシ
ツツジ類の葉裏に群生し、成虫が葉の汁液を吸収すると白くなり落葉する。4月から発生し、虫ふんを出して葉裏に黒い汚点ができるので発見できる。スミチオン乳剤、エカチン乳剤などを散布駆除する。

7.日除けにつる植物を作る
真夏の日除けにアサガオ、ルコウソウ、ヘチマなどをまく。
棚の下に直接まいても、箱まきにして移動させてもよい。

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