苔庭作庭の みどり屋 公式サイトです。良質なウマスギゴケの苗を使った本格的な苔庭を作庭いたします。

冬の庭園管理

12月(東京平均気温8.4℃)

マンリョウ、ヤブコウジの実がかれんな風情をそえる。正月を迎えるための作業がはじまる。

1.庭木の手入れ

①ウメ
乱雑に枝が伸びているが花芽はふっくらとして判別できるので、形と開花の状態を想像しながら枝を切る。長く伸びた徒長枝で短い開花枝を出しているものは残す。長く伸びた枝は切り戻すか、不要なものは元から切る。
シダレウメは、垂れ下がった枝に逆行するような立ち枝を切る。枝を切り戻す時には上向きの芽のところで切らないと樹形がこじんまりとまとまってしまう。

②サルスベリ
来年出る枝に花をつけるので今年開花しなかった枝や細い枝は不要。
木の風情を考えて細い枝を思い切って切り取ってしまう。
毎年同じ所で切るとこぶしの様になって見苦しいので自然の樹形になるように切る事が肝心。カエデも同様。

③ハギ
毎年春に新しい枝を出して開花するので、今年伸びた枝は今の時期に根元の数芽を残してバッサリと切る。
ヤマハギは枝が太くなって高い位置で開花するので、ボタンなどのように枝を残して幹仕立てにする。

④ヤマブキ
枝が年中緑色をしているので毎年刈り取る必要はないが、古くなった幹は白っぽくなってくるので、元から切って新しい幹に更新する。新しい枝でも冬になると先端の枝分かれした部分が白っぽく枯れてくるのでこの部分だけ切り戻す。

⑤ヤツデ
11月に白い花を咲かせてから黒い実がなりヒヨドリのエサになるのでそのまま残してもよい。見苦しい場合は、花がらのところで切る。古葉は黄変して垂れ下がるので元気のよい葉は残して切る。

⑥その他の花木
ボケは新梢の節に花芽ができるが、2年生の枝の基部にも花芽がついている。徒長枝やからみ枝を取り、今年伸びた枝を切り戻しておく。
センリョウも切り花用には元の3〜4芽を残してから切る。
サツキなどは切り込んではいけない。
ススキ、クサソテツ、イヌガンソク、ベニシダなどのシダ類は枯葉を刈り取っておく。

2.庭木に石灰硫黄合剤を散布する
病気の病原菌や病害虫は、冬の間は越冬状態で潜伏しているので今のうちに石灰硫黄合剤を散布しておくと有効。冬は薬害が少ないので、20〜30倍液を散布する。落葉樹だけなら10倍液でもよい。
カイガラムシにはマシン油乳剤も有効だが、手の届く範囲はへらで搔き落とす。

3.腐葉土を作る
腐葉土は落葉を腐らせて作るもので、クヌギ、ケヤキ、コナラなどの落葉樹の葉が最も良い。次いで常緑樹のカシ、シイ、ササなどの葉がよく、マツやヒマラヤスギなど針葉樹の葉はよくない。
腐葉土作りは、穴を掘るか木枠の中に枝葉を入れ、踏み込んで水をかけてコモなどで覆う。時々スコップで切り返して積み直しを行う。半年ほどでボロボロに腐り、よい腐葉土ができる。また、落葉や雑草、シバの刈りくずなどは積み上げて土と交互に重ね、米ぬかを振りかけて水を散布し、ビニールで覆っておくと有機肥料として最もよい肥料を作る事ができる。
ただし、病気になったり害虫対策で切り取った枝葉は腐葉土や堆肥作りに使ってはいけない。

4.苔庭に敷き松葉
苔庭のコケは霜柱で浮き上がると枯れてしまうため、冬は防寒用に敷き松葉を行う。アカマツの葉が最も良いが、クロマツ、カエデの葉などでもよい。
縁取りはモウソウチクで囲い、風で飛ばないようにシュロ縄を張って押さえる。

5.各種施設の防寒
寒冷地では石灯籠や手水鉢のひび割れを防ぐためにコモ巻きを行う。水道管や筧なども水が凍結するので防寒する。
池は寒くなるまえに池底をさらって泥を上げておく。

1月(東京平均気温5.8℃)

5日は小寒で、これから寒さを増し、節分までが寒の内、北西の風が強く、日本海側では雪に閉ざされ曇天が続く。

1.庭木に肥料を施す
この時期は有機質が不足しがちになる。

①肥料は何がよいか
庭木の根は新芽の出る前に伸長を始めるので2月には肥料が吸収されるようになる。そのため、寒の内にゆっくりと分解される遅効性の肥料を施す。
これを寒肥と言い、有機質肥料を主として施肥する。
腐葉土、ピートモス、バーク、堆肥、魚かす、骨粉、油かすなどで、庭木に最も良い肥料になる。

②肥料の施し方
庭木の根は、枝先の下あたりまで広がっている。枝下か、太いものは幹直径の5〜6倍の場所に輪状に深さ20cmの溝を掘りここに施肥して土をかぶせる。下草やコケ、シバの生えている所は初めにスコップでこれを取り除き、施肥が終わったら元に戻す。施肥の深さは深いほど効果があり、土も掘り起こしで柔らかくなるので手間を惜しまず行う。輪肥えと言い、低木向きの施肥方法。
木が沢山ある所ではつぼ状に穴を掘りそこに埋める。これをつぼ肥えと言い、高木向きの方法。
油かすなどを地面にぱらぱらとばらまくのは最も簡単な方法であるが雨が降ると肥料分が流れてしまい、また、根が浅く張るようになってしまい、夏の乾燥時に乾きに抵抗力がなくなる。
やはり「手抜き」は厳禁。

2.花壇の天地返しと客土
花壇でいつまでも同じ土を使っていると病菌や害虫がいっぱいで、また養分欠乏を起こして良い苗が育たなくなる。
深く耕して上と下の土を入れ替える「天地返し」や、古い土を外に出し、新しい良く肥えた土を入れ替える「客土」を行う。

3.病害虫の防除
12月に引き続き、病害虫駆除の適期。サクラやカエデの枝の分かれ目に小さい卵形のからがついているのはイラガのまゆ。ミノムシ、カイガラムシなどの除去を行う。12月に薬剤散布を行わなかった場合は当月に石灰硫黄合剤を散布する。

4.雪折れを防ぐ
暖地でも予想外に大雪に見舞われた時に慌てて枝を揺さぶると折れてしまう。雪の重みで折れそうに撓んでいる枝は持ち上げながら雪が落ちるまで手を放さずに左右に動かして雪を落とす。

5.施設の修繕・器具の手入れを購入
庭木の支柱やシュロ縄の取り替え、藤棚の修理は新芽の出る前に終える。
剪定や枝の誘導を棚の同時に行うと効率的。塗装の塗り替えや生垣の竹材の交換などもこの時期に行う。
ハサミ類の手入れ、壊れた道具類の新規購入を行う。

2月(東京平均気温6.1℃)

節分を過ぎると立春、寒さも峠を越してウメが咲き出す。

1.ストーブ園芸
園芸や庭造りに関する著書、専門書を購入して知識を充填する。

2.生垣の根切りを行う
生垣が長い間に根が遠くに伸びると、枝が横に伸びすぎたり、下枝が上がったりする。古い生垣によく見られるが、こういう場合は根切りを行うとがっちりとした生垣に再生できる。
幹の太さの5〜6倍離れた場所をスコップで掘り起こして根を切り、ここに施肥してから埋め戻す。両側を一度に行うと樹勢が衰弱するので片側ずつ二年かけて行い、その後丹念に刈り込みを続ければ当面改善される。
花木でも元気が良すぎて花つきが悪いものは根が伸びすぎている場合が多い。寒肥や根切りは施肥以外の効果もあるので、ウメ、ウメモドキ、カイドウ、タイサンボク、ツバキ、フジ、ハナモモなどで花つきが悪いものは根切りを試してみる。

3.落葉果樹類を植える
イチジク、ウメ、カキ、クリ、ナシ、モモ、ブドウなどの落葉果樹類は2月中旬から3月の彼岸にかけてが植え付けの適期。
植え場所はイチジクは湿気のない所でもよく、ウメは花の咲く頃に風当たりの少ない所、カキは粘質土、ブドウは乾燥気味の土質が合う。

4.藤棚のフジを剪定する
フジの太い枝は棚上に平均して配置してあるが、この主枝から出た枝は長いつる枝となり、乱雑になっている。この枝につく太った芽が花芽で、春に咲く枝が伸び出す。この花芽を残してそれから先の枝はやせてついている花芽も含めてバッサリと切り戻す。なお、短い枝で花芽を持っているものはそのまま大切に残すようにする。
ノゼンカズラも同じ要領で剪定する。

お気軽にお問い合わせください TEL 090-9829-3101 受付時間 18:00以降

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