庭園管理の みどり屋、植木の剪定、生け垣の刈り込み、芝刈り、除草、草むしり、空き家の庭園管理、庭園の設計施工、竹垣の補修と施工、植物の生育を管理、定期的に剪定、庭造りの専門家です。

低木・常緑広葉樹

アベリア 【別名】ハナゾノツクバネウツギ   (スイカズラ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
中国原産の交雑種で、日本には大正時代に渡来した。
樹高は1〜2mで叢生する。
葉は尖った卵形をしていて、革質で光沢がある。
花期は6〜11月と長期にわたって楽しめ、小枝の先にトランペット形の白色か、やや紅色を帯びた小花をつける。
花片が散った後もつくばね状の宿存がくがついて残る。
性質はきわめて強健で強い刈り込みに耐え、日当り地を好む。
和名はハンゾノツクバネウツギであるが、ハナツクバネと略して呼ぶことが有り、一般的には広くアベリアの名で通用している。

2.用途と配植
花期が長い常用低木で、都市公害にも強いことから、庭園・公園の他、近年は道路際にも広く利用されている。
単植、列植、群植などにも用いられる。

  • 3.手入れのポイント
    細根が少ないので、移植をする場合には上部を切り詰めるようにする。
    植え付け時期は真夏と厳冬期を除けばいつでも植えられる。
    植え付けの前に堆肥を施しておくと成長を促進する。
    樹勢が強く、政党が旺盛なので、毎年手を入れる必要がある。
    開花は主に高温期になるので、その期間は放任し、花後の秋から春にかけて間引きと切り詰めを行う。
    生垣や刈り込みものは形を整えるために新梢の伸び具合を見ながら徒長部分を刈り込む。4.ふやし方と入手のポイント
    3月中・下旬〜4月上旬の春挿しには前年枝を、また、六月の梅雨挿しや九月の秋挿しには当年枝を使ってそれぞれ挿し木ができる。
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

ハクサンボク 【別名】トキワガマズミ   (スイカズラ科)

・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木
・果実、実を観賞する樹木
・葉を観賞する樹木

1.特徴
日本の暖地に産する常緑低木。
葉は、長さ7〜9cmの広卵形、革質で光沢が有り、秋には美しく紅葉することもある。
花期は4〜5月、前年枝の先に小果が紅熟する。
樹高は5m。庭木としては1〜2mに抑えて仕立てる。
土質はあまり選ばない。半日陰にも耐え、乾燥しない所を好む。暖地向きで、東京周辺でも越冬するが、寒い地方では育ちが悪い。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ヒイラギ   (モクセイ科)

・日陰地を好む樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
本州の福島県以西の山地に自生し、樹高は3mに達する。葉は厚くて硬く、光沢があり、緑に鋭いとげ状のきょ歯がある。
このきょ歯は、老木の若葉では出なくなる。
雌雄異株で雌木は黒柴色の実を結ぶ。
10〜11月頃に、新しく伸びた枝のわきにほのかな香りのある白い小花を開く。
ヒイラギの名は、「ひいらぐ」の意味で、葉のとげに触れると痛みを起こすということから命名された。
このとげが邪気をはらうということで、節分に門にかざす風習が知られている。
半日陰地で、排水の良い肥えた適湿地を好む。

◇ヒイラギの仲間
○近縁種にヒイラギモクセイがある。
ヒイラギとキンモクセイの交雑種と推定されるもので、ヒイラギよりも葉が大きく、生垣として多く用いられている。

2.用途と配植
従来は刈り込み樹、生垣、植えつぶしに多く利用されていたが、近年都市公害に抵抗力のあることが知られるようになり、公園などでも利用されるようになった。

3.手入れのポイント
長年植えたままにしていた木や、大きくなった木の移植は難しくなるので、根回しをしたり、根鉢を大きくとり根巻きをして、梅雨期か秋に行う。
また、萌芽力は旺盛なので切り詰めをして活着を助ける。
手入れとしては、新梢が出揃った六月頃に元葉を4枚残して切るが、強度の剪定、刈り込みも可能。

4.ふやし方と入手のポイント
繁殖は挿し木か、実生による。
挿し木は充実した新梢を用いて6〜7月挿しとする。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

キソケイ   (モクセイ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
ヒマラヤ原産で、明治初期に渡来したもの。
樹高は2〜2.5m。5〜6月頃小枝の先に穂を伸ばし、鮮黄色でやや香りのあるオウバイに似た5裂の花をつける。
寒風を防ぐようにすると東京以西で越冬し、日当りでも半日陰でもよく育つ。

◇キソケイの仲間
○近縁種にヒマラヤソケイがある。熱帯アジア、アフガニスタン、イランの原産で、温暖地向きと思われる。蕾は淡紅色をしており、開花すると鮮黄色になる。

2.用途と配植
庭園などの植え込みの前付けに、単植または点植して枝垂れて咲く樹容を観賞する。

3.手入れのポイント
植え付けは3〜4月頃がよく、腐葉土をまぜた大きめの穴に、枝葉を切り詰めて植え付ける。元肥として鶏ふんや油かすを含めておき、以後も春の開花前に同様の寒肥と6月に追肥を与える。
剪定は樹形を生かすようにして、立ち枝やからみ枝の整理を開花後に行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

タチバナモドキ 【別名】ピラカンサ/ホソバトキワサンザシ/ヒメビワ(バラ科)

・陽地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木
・生垣に作れる樹木1.特徴

中国雲南省を原産とする常緑低木。
樹高は3m、葉は狭長楕円形または披針状で、葉の裏側に灰白色の軟毛が密生している。短枝の先に鋭いとげが出ている。5〜6月に前年枝から伸びた枝に白色花をつけ、秋には橙黄色になる実を結ぶ。

◇タチバナモドキの仲間
○同属のトキワサンザシは、葉裏に毛が無く、鮮紅色の実をつける。アメリカで普及しているヒマラヤピラカンサはトキ

  • ワサンザシによく似ているが、実は橙紅色に熟す。2.用途と配植
    主として生垣にするが、刈り込みものとしても庭園や公園で使われる。3.手入れのポイント
    根が粗いため移植は難しく、適期の6〜7月に上部を強く切り詰めて行う。
    植え付け後、しばらくは灌水を続ける。
    丈はあまり伸びないが、春から周年にわたり次々と枝を長く伸ばすので何回か間引きと切り詰めを行い樹形を整える。
  • 4.ふやし方と入手のポイント
    挿し木と実生によってふやす。挿し木は3〜4月には前年枝を、7月下旬〜9月上旬の挿し木はやや固まった当年枝をそれぞれ穂木に用いる。
    実生は3〜4月まきで行う。
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ベニシタン   (バラ科)

・陽地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木1.特徴
中国西部原産。樹高は1m。
葉は長さ5〜1cmぐらいの長楕円形か倒卵形で革質。
5〜6月に紅色または淡紅色の小花を付け、秋に径5mm程度の赤実を結ぶ。
枝は横に張り、水平または地上にも匍匐する。
樹性は強健で耐寒性があるが、湿地は嫌う。暖地では常緑であるが、寒い地方では半落葉か、落葉となり紅葉する。

  • 3.用途と配植
    植え込みの前付けとして、群植または寄せ植えとにして広がらせる。萌芽力が強いので、盆栽と同じように刈り込み作りも行う。4.手入れのポイント
  • 植え付けは2〜3月で、日当りの良い場所を選ぶ。
    元肥として堆肥、油かす、化成肥料を入れて、なるべく小木を植える。
    大きく育った木の移植は難しい。
    萌芽力は強いが、強い剪定は避ける。3〜4年生の古い枝は根元から切り、更新をはかる。追肥は寒肥を、元肥に準じて与える。5.ふやし方と入手のポイント
    繁殖は挿し木と実生による。
    挿し木は新梢を6〜7月に、実生は、とりまきを翌春に行う。
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

シャリンバイ 【別名】タチシャリンバイ/ハナモッコク  (バラ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木

1.特徴
四国、九州から沖縄の海岸に多く自生し、朝鮮にも分布している。
樹高は2〜4mで立ち性。葉は倒卵形で厚く、硬い。モッコクに似ている。
5〜6月に枝の頂部に穂状に白色5弁花を開き、花後に黒褐色の実を結ぶ。
潮風、都市公害、寒さに耐え、近年盛んに利用されてきている。
変種にマルバシャリンバイがあり、これを単にシャリンバイと呼ぶこともある。
古くから庭園、公園の低木として利用されてきたもので、車廻し、根締め、石付けのほか芝生にも配植される。葉は広倒卵形で、枝は低く広く開く。
あまり萌芽力は強い方ではなく、樹形を崩すことも少ない。

2.手入れのポイント
移植はやや困難なので、根鉢を大きく取る。
あらかじめ腐葉土を入れて、春に植え付ける。
活着をしても成長は遅いので、剪定はできるだけ控える。繁殖は実生で、3月まで種子を貯蔵しておく。発芽率は良い。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

 

アメリカシャクナゲ 【別名】カルミア   (ツツジ科)

・花を観賞する樹木

1.特徴
北アメリカの原産で、通称カルミアと呼ばれている。
1〜3mの高さで樹冠が楕円形になり、葉は楕円披針状で厚く光沢がある。
5〜6月に前年枝の枝先に、白色または淡紅色で内部に紅紫の点がある径2cmの花を円く穂に付けるので、ハナガサシャクナゲの別名がある。
半日陰でよく生育し、日当りにも耐える。
高温と乾燥を嫌い、有機質に富む排水と保水のよい所を好む。

2.用途と配植
主として洋風の庭園に群植または点植されるが、近年は和風の庭などにも取り入れられるようになった。
西日を避けた風通しの良い所を選ぶ。北海道南部まで植えられる。

3.手入れのポイント
特に整枝の必要はなく、放任しても樹形が整う。伸びすぎた枝は5月頃に先を止め、込み枝は間引くが、深く切ると再び芽を出すのは難しい。
隔年開花になりやすいので、11月頃に花穂を間引く。
寒肥に堆肥や腐葉土を与え、夏期もそれらを根元に敷く。
繁殖は実生で、水苔にまくが、夏の蒸れに注意する。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

セイヨウシャクナゲ   (ツツジ科)

・花を観賞する樹木

1.特徴
主としてヒマラヤや中国産のシャクナゲがアメリカやヨーロッパに導入され、改良された園芸品で、1000以上の品種が作られている。品種により、樹形、葉形、花などに違いがあるが、夏が涼しく冬風が当たらない、湿度が高く、西日の当たらない日照地で、有機質に富み排水、保水ともに良い所が理想的。
ヨーロッパでは高さが3〜4mになり、よく円く整った木に花を多数付ける風景が見られる。

◇シャクナゲの仲間
○シャクナゲには日本産のものが何種類かあり、一部は造園用に用いられている。
本質的に夏の冷涼な所を好むことから寒地が好ましく、概して栽培は困難。
環境上はセイヨウシャクナゲと同様が望ましい。特に根のよいものを求め、耕土を深くして排水、保水を良くし、夏期地温が上がらないように注意する。
ホンシャクナゲ、アズマシャクナゲ、ツクシシャクナゲなどが用いられる。

2.用途と配植
周囲が樹林に囲まれた所をシャクナゲ園として群植したり、庭園、公園などの修景のため植え込み地に用いられる。
また日本産のシャクナゲにくらべ強健で栽培が安易なため、文人風の庭などでも日本種の代用として単植されることもある。

3.手入れのポイント
土地に合った強健な品種を選び、2月下旬〜3月、または9月下旬〜11月に、植え穴を大きく掘り、腐葉土、堆肥またはピートを入れて浅く植える。
この際、アルカリ質の所は避け、弱酸性地に植える。植え付け後は根元に敷きわらか堆肥、腐葉土を敷き、乾燥を防ぐ。
強い剪定を嫌うので、自然に樹形を作らせ、平均に枝を出すように込んだ所のみ、基部から間引きする。
夏期は乾燥に注意して時々灌水を葉上から行い、伸びるにしたがい竹の支柱をつける。
花芽がついたら適宜間引くようにする。
褐斑病などにはトップジンM水和剤などをかけ、アブラムシにはスミチオン乳剤、カイガラムシには幼虫発生期にスプラサイド乳剤40を散布する。
肥料は寒肥と梅雨明けに根元に堆肥を埋め込む。

4.ふやし方と入手のポイント
取り木は、環状はく皮をして施術後、支柱を取り付けておく。
挿し木はミスト室(自動噴霧装置を設けて空中湿度を高めている設備)で春秋二回できる。
実生は3〜4月に水苔にまく。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

常緑ツツジ類   (ツツジ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
ツツジ類は日本では低木の庭木として最も広く用いられており、特に春から初夏にかけての花木としては主要なもののひとつ。
多くの種類を含み、自生種のほか、自然交配種や人工交配による品種があり、多くの美花が作出されている。
土質が酸性になりがちな日本にうってつけであり、刈り込みに耐え、花付きがよく強健なことも長所で、細根が多く浅根性。
6月下旬〜8月に花芽分化するので、肥培と基本的な剪定、刈り込みはそれまでに済ませておく。
ツツジ類には常緑性のものと、落葉性のものがあり、ここでは常緑性のツツジについて述べ、落葉性のツツジは落葉低木の項で述べる。

◇常緑性ツツジ類の仲間
○リュウキュウツツジ
シロリュウキュウとも言い、キシツツジとモチツツジの交配種。
枝は横に張り、葉は色が淡く両面に軟毛がある、白花で雄しべが10本あり、花柱が花冠より出ている。耐寒性があり、北海道でも植えられる。ムラサキリュウキュウツツジもある。
○オオムラサキ
ケラマツツジとキシツツジの雑種。
枝は横に張り、葉の上面はほとんど毛が落ち濃緑色。花は径6〜10cmの紅紫色で、花弁に紫の斑点が入る。
大気汚染に強く、関東北部まで最も多く植えられている。
○キリシマツツジ
雑種とされ、九州の霧島山にはこれに近い野生種がある。葉は厚くて小さく花は径3.5〜4cmで、濃紅色を呈し、雄しべは5本ある。
このツツジをもとに多くの品種が作出されたが、それらを総称してクルメツツジと呼んでいる。
クルメツツジは本種のほか、ミヤマキリシマ、ヤマツツジ、リュウキュウツツジの系統も含まれ、300余品種があり、白、紅、紅紫、朱の濃淡や絞り、二重咲き、八重咲きなど多種多様。
開花が早く花も美しく、主に本州以西で植えられていて、花壇にも利用される。
○ヤマツツジ
北海道(日高)以南の山野に自生し、葉は楕円形で薄い膜質。
雄しべが5本ある径4〜5cmの紅花を開く。
花色は、ほかに白、紅紫、朱紅もあり、八重咲きも見られる。樹勢が最も強健であるが、造園上の利用は前項の各種より少ない。
自然風の植栽に向く。

2.用途と配植
いずれも公園、庭園などで添景用に寄せ植えとされるが、オオムラサキは市街地での利用も多く、またクルメツツジは豪華で早咲きなことから花壇などに適している。

3.手入れのポイント
弱〜中酸性で有機質に富み、乾燥しない土質を好む。
日照に特に強いのはオオムラサキで、樹勢も強健で刈り込みにもよく耐える。
植え付けに当たっては腐葉土などの有機物を入れる。
根土に粘土質などの異質なものがついていれば搔き落とし、また、古根や長い根を切り、細根を広げてなるべく浅く植える。
刈り込みは開花後に伸びた新梢のうち、立ち枝や込み枝を夏の花芽の分化期までに終わらせる。
その際、丸形なり、自然な葡萄形なりに、目的に応じて行う。更に10月に立ち枝を切る。
乾燥は虫害を発生させやすいので、夏期は灌水や敷き藁も有効。
害虫としては、初夏から秋にかけてハマキムシ、グンバイムシが着生することがあるので、スミチオン乳剤を、アカダニにはバロックフロアブルを散布する。
また、もち病にはZボルドー銅水和剤、褐斑病にはトップジンM水和剤を散布し病枝は処分する。
肥料は寒肥と花後に有機配合肥料または化成肥料を与える。
繁殖は6月中、下旬に新梢がかたまった頃の枝を挿し木する。
大株は株分けもできる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

サツキ   (ツツジ科)

・花を観賞する樹木

1.特徴
関東の西部から以西の本州と四国、九州の主に河岸の岩上に自生する常緑のツツジ類。
枝を多数分岐して高さが0.5〜1mになり、6〜7月に葉が伸びてから径3.5〜5cmの深く5裂した紅紫色の花を枝先に1花つける。
強健で刈り込みに耐え、日当りでも半日陰でもよく、乾燥しない有機質に富む肥よく地を好む。
多数の品種があり、花色・花形・花径も変化に富むが、マルバサツキやアザレアの血も入れ改良されている。
東京では大盃が最も普通に用いられているが、そのほか寒さに強いものとして八咫の鏡、金采、紅牡丹、紫竜の舞、高砂などがある。
次いで寒さに強いものは、松波、栄冠、万岳、晃山、日光、如峰山、大盃、雲月、文化、博多白、山の光がある。
また、秋から紅葉の美しいものとしては、八咫の鏡、大盃、如峰山、金采、紫竜の舞、博多白、華宝、栄冠などがあり、葉の彩りが楽しめる。

2.用途と配植
庭園、公園、街頭の至る所で群植、列植などにして刈り込みや根締めなどに用いられる。また、盆栽にも人気がある。

3.手入れのポイント
植え付けに当たっては腐葉土などの有機物を入れる。
根土に粘土質などの異質なものがついていれば搔き落とし、また、古根や長い根を切り、細根を広げてなるべく浅く植える。
刈り込みは開花後に伸びた新梢のうち、立ち枝や込み枝を夏の花芽の分化期までに終わらせる。
その際、丸形なり、自然な葡萄形なりに、目的に応じて行う。更に10月に立ち枝を切る。
乾燥は虫害を発生させやすいので、夏期は灌水や敷き藁も有効。
害虫としては、初夏から秋にかけてハマキムシ、グンバイムシが着生することがあるので、スミチオン乳剤を、アカダニにはバロックフロアブルを散布する。
また、もち病にはZボルドー銅水和剤、褐斑病にはトップジンM水和剤を散布し病枝は処分する。
肥料は寒肥と花後に有機配合肥料または化成肥料を与える。
繁殖は6月中、下旬に新梢がかたまった頃の枝を挿し木する。
大株は株分けもできる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

ジャノメエリカ 【別名】クロシベエリカ   (ツツジ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
エリカの仲間は世界で500種以上あるが、日本で最も知られているものは南アフリカ原産のもの。樹高は2m、長さ5mm程度の線状葉を三枚ずつ輪生する。
比較的耐寒性が強く、関東地方以西の暖地では戸外でも開花し、2〜3月頃に小枝の先につぼ形で径4mm程度の桃赤色の花を2〜3花つけ、木一面を花で飾る。
有機質を含むある程度肥よくで乾かない日照地で強健に育ち、見事な開花が見られる。
改良種も作られ、切り花用にも作られている。

2.手入れのポイント
植え付け場所は南斜面などの強風、北風の当たらない所を選び、株間を1m近くにして群植したり、ロックガーデン、生垣にも用いられる。
翌年の花付きをよくするように、開花後に施肥と灌水を多くし、梅雨明け後は施肥と灌水を控える。
よく茂るようであれば切り花をかねて間引きし、日照と風通しを良くする。
繁殖は、挿し木、取り木、株分け、実生ができる。
挿し木は秋か春に蕾の無い枝を挿す。
秋に挿したものは冬期フレームで保護する。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

イワナンテン   (ツツジ科)

・日陰地を好む樹木
・花を観賞する樹木
・葉を観賞する樹木

1.特徴
本州の関東、東海、近畿の渓谷の岩場などに自生し、長さ5〜8cm、幅1.5〜3cmで、先が尖り、表面に光沢のある葉を羽状に互生し、やや垂れる。
6〜7月に葉腋から白くて長いつぼ形の花を数花ずつ下げて開く。
冬期に葉が赤く焼けると美しい。
樹陰の下草とするほか、石添え、石組みに用いる。
近縁種にアメリカイワナンテンがある。北アメリカ原産で、より大型になり、強健なので本種の方が広く用いられる。葉はやや軟質で4〜5月に開花し、冬期には帯紫色に紅葉する。

2.手入れのポイント
腐植質の多い、湿った砂質壌土で排水をよくし、9〜10月か、3〜4月に植え付ける。なるべく乾かないように葉水などを行う。
繁殖は、9月に取り木を行うか、10〜11月に株分けができる。または、2〜3月に水苔に実生し、翌年移植を行えば次の年には花をもつ。
挿し木は4月頃に鹿沼土に行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

アセビ 【別名】アセボ/アシビ   (ツツジ科)

・日陰地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
本州以南の丘陵地に広く分布し、高さ2〜4mになる。
3〜5月の間に前年枝の先端に穂をなして6〜8mmの白いつぼ状の花を連ねて垂下し開く。
樹勢強健で日照地、半日陰地ともによく育ち、成長は遅いが、よく葉を付け徐々に成長する。
和洋の庭や公園に、下木や根締めとして多く用いられ、点植、群植に良い。

2.手入れのポイント

有機質を含む排水、保水のよい土地がよく、よく耕してやや高めに植える。
植え付け当初は一時成長が進まないが、2〜3年で回復する。
以後は、込み枝をつけ根から間引く程度の軽い剪定を行い、自然の樹形に仕立てる。
文人庭には、鎌刈りと言い、低い位置で切り、下部から枝を分岐させた丈の低いものを使うこともある。
寒肥に鶏ふんや油かすを与え、また根元に堆肥か敷き藁を行うと成長を助ける。

繁殖は、前年枝を3月、当年枝を7月に挿す。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ナギイカダ    (ユリ科)

・陽地を好む樹木

1.特徴
南ヨーロッパ、西アジアなどの原産。
高さ20〜70cmになる。厚くて先の鋭くとがる卵形の葉状の茎が葉に見え、3〜5月にその中央部に小さな白花を咲かせ、まれに雌花は径1cmくらいの赤い液果を結ぶ。
陽地を好むが、陰地ににも耐え、低温にもかなり強い。
成長は遅く、次第に密生する。用途としては和洋の庭園に用い、下木や石の根締めに刈り込むなどする。
列植して人畜の侵入防止の効用もある。

2.手入れのポイント
根が強いので、よく耕した土地に腐葉土を入れ、春の新しい茎の伸びる前に植え付ける。
土質はやや粘土質の土壌の方がしまったものになるが、乾燥には注意する。
刈り込みに当たっては側芽のある所で切るとともに、ときどき新芽が伸びすぎることがあるので切り戻す。
寒肥に化成肥料を根元に埋めるか散布する。
繁殖は株分けを5〜6月頃に行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ヒサカキ   (ツバキ科)

・日陰地を好む樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
本州中南部以西のやや乾いた丘陵に自生し、高さ5mになる。
3〜4月頃に葉腋に径5〜6mmの淡黄緑色の花を1〜3花つけ、雌株には紫黒色の小果を結ぶ。
半日陰を好み、寒さに強く、刈り込みにも耐えるので、低木として下木、生垣、根締め、植えつぶし、刈り込み仕立てとし、主として和風庭園に使われている。

◇ヒサカキの仲間
別種にハマヒサカキがある。本州の渥美半島以西の海岸に自生し、葉は長い倒卵形で、表面は丸まり光沢がある。
最近、都市の緑化用に使われ、円く刈り込み、また植え込みに密植する。
整姿、刈り込みは、年1回行えば充分。

2.手入れのポイント
剪定は新梢が伸びきった6月頃に元葉3〜5枚を残して切り、からみ枝や込み枝は深く内部から切り下げる。かなり低くにも、どのような形にも刈り込みが可能。
葉に白斑を残すホタルガにはスミチオン乳剤を散布する。
繁殖は春先か、梅雨期の挿し木による。

*根締め
根締めとは、主な樹木、石、構作物などに低い植物を添えて、その特徴を生かして趣を強調する植栽方法をいう。

 

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

チャノキ   (ツバキ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
中国に原産し、葉を飲用にするために栽培されている。
秋から初冬にかけて葉腋か先端に径2〜3.5cmくらいの白い5弁花を下向きにつける。
実は翌年の秋に熟す。
生育が旺盛で耐寒力があり、日当りと排水の良い極端に乾燥しない所を好む。
強い刈り込みにも耐える。
庭木としては和風の庭園で風雅な味わいがあり、生垣のほか、刈り込みものにして単植か点植する。
品種や変種としては、トウチャ、ベニバナチャなどで、トウチャは葉が大きくやや凸凹があり、ベニバナチャは花に薄く紅色がさし、いずれも数寄者に好まれる。

2.手入れのポイント
直根性で細根が少ないので、植え付けに当たっては枝を深く切り込み、根もつめて、耕土の深い有機質を含む壌土に植える。
時期は春以降。当分乾燥には注意する。
翌春に枝配りを考えて地上部を切り直すとよく芽を出す。刈り込みを控えた方が花付きはよくなる。
初夏と秋前にチャドクガがつくのでエルサン乳剤を散布する。
繁殖は実生が容易。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

ハクチョウゲ   (アカネ科)

・花を観賞する樹木

1.特徴
台湾、中国、インドネシアの原産。
高さ0.6〜1mの株立ちになり、寒地では落葉する半落葉性。
葉は長さ2cmくらいの細い楕円形で、緑に細く白い斑の入るものが多く見られる。
5〜6月に葉腋に白または淡紫色で5裂した花を多数つける。
雌雄異株で、日本では雄株だけが知られている。
半日陰以上の日照地でよく開花し、萌芽力に富むので強い刈り込みに耐える。
列植して低い刈り込み仕立てが普通で、緑とりに多く使われるが、単植、群植して刈り込むこともある。

2.手入れのポイント
古い株は根が粗く移植は困難。
挿し苗を寄せ植えにした方が安易に移植できる。
どのような仕立て方もできる。
花芽は2年枝に3月中、下旬につくので、刈り込みは花後の7月以降に行う。
油断すると下枝が上がりがちになるので、上部を強く刈り込み、再び芽出しさせる。
繁殖は、4〜10月にかけて随時新枝を挿し木でき、容易に活着できる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

クチナシ   (アカネ科)

・日陰地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
静岡県以西から、沖縄までの暖かい山地に自生する。

高さは2M、6〜7月に新梢の先に径6〜7cmで6裂する芳香のある白花を開く。
7月と9月に花芽ができる。果実は倒卵形で6つの稜があり、晩秋に黄赤色に熟す。
日照にも耐えるが、半日陰で腐植質に富む粘質土を好み、乾燥と寒風を嫌う。
庭木として、公園や庭園に寒冷地以外で広く用いられ、単植または列植、寄せ植えを行う。
この仲間のガーデニアは八重咲き大輪改良種で、コクチナシとヒトエノコクチナシは、高さ、葉、花ともに小さく、コクチナシは八重咲き。

2.手入れのポイント
土地をよく耕して堆肥に油かすや、魚かすなどを元肥に入れて植える。
繁殖しすぎるようであれば、新梢の出る前の春に葉芽を2〜3芽残して間引きと整姿を行う。
夏の乾燥時には敷き藁をするとともに、オオスカシバの幼虫がよく発生し、食害するので、早めに捕殺するか、オルトラン液剤を、アブラムシにはスミチオン乳剤を散布する。
繁殖は、梅雨期の挿し木か株分け、または実生による。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ツゲ   (ツゲ科)

・日陰地を好む樹木

1.特徴
本州中部以西の各地から沖縄に及ぶ石灰岩地を好んで自生する。
高さは1〜3m、葉は淡黄緑色、長さ1.5から2cmの厚質で楕円形か倒楕円形で先が凹み、対生。
春、葉腋に淡黄色の細かい花をつけるが目立つものではない。
陰樹なので乾燥しない有機質を含む半日陰のところでよく生育する。
寒さには弱く、冬はやや紅葉する。
イヌツゲに対してホンツゲとも言う。
萌芽力があり刈り込みができるので列植にして緑とりにするか、単植または群植する。植えつぶしにも用いられる。
この仲間で葉の細かいクサツゲ(ヒメツゲ)、セイヨウツゲ、チョウセンヒメツゲも多く利用される。

2.手入れのポイント
植え付けに当たっては広く細かく耕し、腐葉土か堆肥に鶏ふんなどを入れた土に挿し苗なら葉の表を見せて植える。夏と冬の間の乾燥に注意する。
寒地では当初霜よけが必要。
繁殖は、秋か梅雨中に水揚げして挿し木が容易。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

フッキソウ 【別名】キチジソウ   (ツゲ科)

・日陰地を好む樹木

1.特徴
北海道以南野の山地の湿気を含む肥えた丘陵地に群生し、高さは20〜30cmになる。
葉は卵状長楕円形で上半部にきょ歯があり、やや厚質。
5〜7月にかけて茎の先に短い穂を出し、花弁のない小花を多数つける。
雌花はまれに白い液果を結ぶ。地下茎が伸びて節と先端から地上茎を立ち上がらせて広がる。
別名のキチジソウいずれも四季を通して緑を保つことからつけられた縁起の良い名前。

2.用途と配植
半日陰であまり乾かない土地を選んで植え込む。
耐寒性があり、地被や樹下の下草、根締め、もしくは植えつぶしに寄せ植えか群植される。
また、手水鉢、つくばい回り、石添えなど茶庭でも多く使われる。

3.手入れのポイント
植え付けには広く耕して腐葉土を入れ、三本くらいをまとめて植える。
細根があまりないのでしばらくは灌水を続ける。葉の色が淡くなるのは日照と乾燥によるものなので、油かすを追肥し、湿りがちにして回復に努める。
繁殖はよく茂ったものを5〜6cmに切って4月に挿すか、地下茎をつけて株分けを行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

マンリョウ   (ヤブコウジ科)

・日陰地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木

1.特徴
本州中部以西の林内に自生している。
高さは30〜60cmで、茎は1〜3本が直立し、上部に葉を密生する。
6〜7月頃に前年枝から伸びた側枝の先に白色の小花を散状につけ、秋末から径5〜6mmの果実が赤熟し、翌春の開花頃までついている。
やや半日陰の有機質に富む保水、排水、通気のよい所を好み、乾燥地は嫌う。
寒風や霜に弱いので工夫が必要。
実がセンリョウ(千両)に似ていて、より多くつくところからマンリョウ(万両)と縁起の良い名前がついている。
冬の庭の彩りに欠かせない下草のひとつ。

◇マンリョウの仲間
変種に果実の白いシロミノマンリョウ、黄色の果実がつくキミノマンリョウ、園芸種には斑入り葉のフイリマンリョウなどがある。
同属にカラタチバナがあり、葉はササの葉に似ていてやや大きい赤実(黄実種もある)をつける。
用途、育て方はマンリョウと同じであるが、幾分寒さには弱い。

2.用途と配植
前庭から主庭まで、庭石や鉢回り、樹木などの根締めに最適。
単植または点植する。

3.手入れのポイント
植え付けは3〜4月の新葉の出る前が最適で、ついで秋口にも行う。
茎はもろいので、雪折れの心配がある。
切り戻しを行うことで丈を低く抑えて株立ちを大きくしたり、春に前年枝の先を止めて花のつく側枝の発生を促すなどの手入れが有効。
花後に油かすを与える。
繁殖は、果肉を取り除いての実生で、発芽は容易。
開花までに5〜6年かかる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ヤブコウジ   (ヤブコウジ科)

・日陰地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木

1.特徴
北海道南部以南の各地の丘陵の樹林下に自生する。
高さ10〜20cmで、地下茎を伸ばし、各地下茎の節から芽が立ち上がる。
7〜8月に葉と葉の中間から柄を出し、2〜3の小白花を開く。
果実は6〜8mmで赤く熟し、翌春までついている。
半日陰で有機質に富んだやや湿り気のある所を好み、冬の寒さと霜は嫌う。
古典園芸植物として諸品種が栽培されているが、庭植には普通種が適している。

2.用途と配植
主として和風庭園の落葉樹下の地被や根締め、添えなどに好適。

3.手入れのポイント
植え付けにあたっては、有機質を含む壌土を広く耕し、長い地下茎を伸ばすか、丸めて浅く植え込む。
時期は春の新葉が出る前がよい。
活着したら薄い油かすの腐汁を与える。
冬期に霜が降りたり、寒風の吹く所では落ち葉を軽く敷いて保護する。

4.ふやし方
地下茎に2〜3本の茎をつけて切って植えるか、6月に新梢を水苔か鹿沼土に挿し木する。
また、実生も可能で、果肉を取り除いて砂に貯えておいた種を春にまく。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

センリョウ   (センリョウ科)

・日陰地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木

1.特徴
関東南部以西の湿り気の多い暖地の樹林下に自生している。
高さは80cm前後で、光沢のある卵状楕円形の葉を対生につける。
5〜6月頃に茎頂に穂を出して黄緑色の小花を開き、秋に紅熟する。
西日と乾燥、寒さを嫌う。
冬期は霜と寒風から守る工夫が必要。
変種に果実の黄色のものもあり、果実が美しいので正月用の切り花としても需要がある。

2.用途と配植
常緑樹下に配植したり、軒端近くやつくばい周り、その他和風庭園の随所に点在させるのも冬の彩りによい。

3.手入れのポイント
寒風のあたらない場所で有機質を含んだ粘質の土がよく、堆肥をすき込んで植え付ける。
時期は3〜4月。
実のついた枝は3月に元近くから切り戻し、新たに株立ち状に仕立てる。
施肥は4月と9月に化成肥料を、その間も油かすの腐汁を薄めて与える。
繁殖は3〜4月に株分けを行うか、挿し木、実生もできる。
実生はあらかじめ採取し、砂中に保管していた種を3月にまく。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ナンテン   (メギ科)

・果実、実を観賞する樹木

1.特徴
本州の茨城県以南から九州にかけての暖かい山林中に自生している。
6月頃、茎上に白花を穂状に咲かせ、10〜11月頃に球形赤色の美しい実を結ぶ。
葉は、普通、3回羽状複葉で被針形だが、変化品もある。
また、白実の品種もある。
やや半日陰を好むが、あまり乾燥しない土質であれば丈夫に育つ。

2.用途と配植
主として和風庭園の軒先、袖垣などに添わせるが、生垣にすることもある。
広葉のオカメナンテンは挿し木のものを花壇に使い、広葉を楽しむ。

3.手入れのポイント
春の芽吹き直前か、秋の彼岸頃が植え付けの適期。
チッ素過多は実つき、紅葉を悪くするので、肥料はリン酸、カリ分を多くする。
さらに実つきを良くするには、受粉を助けたり、根をスコップで切ったりすることも有効。
枝が密生するようであれば、古い枝は元から間引き、更新をはかる。

4.ふやし方
3月中・下旬の挿し木が多く行われる。
また、実生、株分けも行われる。
品種ものは3月中旬〜4月にかけて切り接ぎを行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

 

ヒイラギナンテン   (メギ科)

・日陰地を好む樹木
・葉を観賞する樹木

1.特徴
ヒマラヤ、中国、台湾の原産。
樹高は1.5〜2m、株立ちになり、葉は革質で光沢があり、縁には鋭いとげがついていて羽状複葉。
この葉が、ヒイラギの葉に似ていることからこの和名がある。
3〜4月頃、枝の上部に黄色の小花を穂状につけ、秋には紫黒白色の実を結ぶ。
陰樹だが、日当りでもよく育ち、かなりの寒さにも耐えるが、乾燥する土地には向かない。
近縁種に、アメリカで多く用いられているやや葉の幅が広いシナヒイラギナンテンや、文人趣味で好まれ、茶庭などにみられるホソバヒイラギナンテンなどがある。

2.用途と配植
和洋いずれの庭にも適し、都市公害に強いことから、街頭公園や公園など広範囲に利用されている。
群植をしたり、建物沿いの列植にも多く使われるほか、鉢前、石添え、垣添、境栽などにしても風雅な味わいがある。

3.手入れのポイント
木の持ち味としては各枝に高低があることなので、群植、寄せ植え、単植のいずれの場合でも枝が込みすぎたときだけ間引きする。
3月か、7月頃の挿し木で容易にふやすことができるほか、実生、株分けも可能。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

マサキ   (ニシキギ科)

・陽地を好む樹木
・葉を観賞する樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
北海道南部以南の各地の海岸に自生。
樹高は3mで直立する。
6〜7月に新梢の上部の葉腋に花序を出し、緑白色の小花を開き、花後に球形の実を結ぶ。
この実は、10月頃に割れると中から黄赤色の種子を見せる。
有機質に富んだ砂質壌土を好むが、乾燥と排水不良でない限り、特に土質を選ぶことなく適応して育つ。
普通種の新葉も美しいが、この種には葉の変化したものが各種あり、キンマサキ(金色の覆輪でやや長い)、ナカフキンマサキ(中央に黄斑)、ギンマサキ(白の覆輪)のほか、オオバマサキや小葉種もある。
いずれも主として生垣に仕立てる。
病害虫が多いので、最近は少なくなってきているが、欧米では人気が高く、日本でも見直したい庭木。
近縁種にツルマサキがあり、これは茎が気根を出す葡萄性で、丸く刈り込んで仕立てる。

2.手入れのポイント
新葉の伸びきった頃と、秋に刈り込む。
病害中対策としては、葉を食害するユウマダラエダシャクの幼虫にはオルトラン液剤、ベニカエース液剤を、うどんこ病にはトリフミン水和剤をそれぞれ散布する。
繁殖は6月下旬〜7月中旬に挿し木を行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

イヌツゲ 【別名】オニツゲ/ニセツゲ/ヤドメ/ヤマツゲ (モチノキ科)

・日陰地を好む樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
北海道をはじめ各地の山地に自生している。
小さな葉が密につき、剪定、刈り込みによく分岐するので、低木として多く利用されているが、山地に自生するものでは小高木に達する。
成長は遅い。
俗にツゲと呼ばれることが多いが、ツゲは葉が対生につくのに対して、イヌツゲは互生、長楕円形に近い葉をしていることで区別できる。
雌雄異株で、6〜7月頃に小花をつけ、秋に黒く実が熟す。
陰樹であるが、日当り地でもよく、都市公害にも強く、適当に保水力のある所ならば強健に育つ。
品種にマメツゲがあり、玉作に仕立てる。

2.用途と配植
和洋の庭園と公園、そのほかで各種刈り込みものとして利用される。
生垣のほか、大小の玉作り、玉散らし、車作り、さらには各種のトピアリーに仕立てられる。
それぞれ列植、単植、寄せ植え、群植が行われる。

3.手入れのポイント
普通はすでに仕立てられているものが売られているが、購入する際にはなるべく小葉または中葉程度のものを選ぶ。
刈り込みは5月からできるだけ続け、徒長枝やふところ枝も切り取る。
手を抜くと樹形を乱したり、枝葉が枯れ込んだりするので注意する。
生垣の場合の仕立て方は、1〜2本立ちの若木を30cm間隔で列植し、下枝は弱く、上部ほど強く刈り込んでいく。
ほかの仕立物は実生、挿し木苗の6年生程度の養成苗を、枝の配列と全体の外形で各形に仕立てる。
1〜2本立ちのものは玉散らし作りに向いている。枝配りを決めて余分な枝は除き、シュロ縄で誘引して玉を作ってゆき、適宜心と枝先を止め整姿につとめる。この際、幹に支柱を添え左右に屈曲させると高砂作りになる。
また、株立ちの多いものは玉作に向いているので、低く半円形に刈り込んでいく。その他、樹形、枝振りに変化のあるものは、その特徴を生かして低く刈り込み、組み物でも1株ものでも作るとよい。
なお、誘引にシュロ縄を使う場合は枝への食い込みに注意して時々取り替える。
生育をはかるためにはチッ素質肥料を多用する。
春の刈り込み後に新芽を食害するハマキムシには殺虫剤を二回続けて散布する。

4.ふやし方
実生により容易に多数を生産できる。果肉を洗い、とりまきにするか、3月まで貯蔵して種まきする。
挿し木は春、梅雨期、秋ともに可能。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

アオキ   (ミズキ科)

・日陰地を好む樹木
・果実、実を観賞する樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
北海道南部以南の各地の山地の樹林下に広く自生している。
樹高は2m、雌雄異株。
3〜4月に小花を開き、実を結ぶと冬期に赤熟する。
成長の速い陰樹で、やや肥えた湿り気のある所を好み、粘土質と乾燥を嫌う。
葉形にはヤナギバ(細葉)からダルマ(丸葉)まであり、斑入葉にもホシヤドリ(散斑)、中斑、覆輪などがある。
変種のヒメアオキは小型で雪国に適する。

2.用途と配植
陰樹の代表的なもので、下木、目隠し、植えつぶし、生垣などとして公園、庭園に多用される。

3.手入れのポイント
植え付けは4月か7月頃で、壮年の雌木を選んで有機質を含んだ所に植える。
剪定は、徒長枝や込み枝をつけ根から切り取る程度に行う。
病害中対策では、うどんこ病にはトリフミン水和剤、カイガラムシにはカダンKスプレーをそれぞれ散布するとともに、通風をはかるために適宜枝抜きを行う。寒地では、秋末から冬囲いを行う必要がある。
繁殖は、春か梅雨期の挿し木(雌木)が行え、単に緑化用としてであれば、実生(とりまき)で大量に生産できる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ヤツデ   (ウコギ科)

・日陰地を好む樹木
・樹姿を観賞する樹木

1.特徴
南関東以南の海岸沿いの山地に自生する常緑広葉樹。
樹高は2.5〜3M。
7〜9裂の大型の掌状葉を梢上に束生する。11月頃、各枝先に5弁の小白花を多数つけ、翌年4〜5月に実が黒く熟す。
地際からの分枝が多く広い株立ちになる。斑入葉種も見られる。
半日陰の、やや湿り気のある肥えた深層土を好むが、土質はあまり選ばない。

2.用途と配植
本州北部以南で、アオキとともに最も普通の陰樹として庭園、公園の下木、植えつぶし、目隠し及び添景用に用いられている。

3.手入れのポイント
葉だけでなく、幹立ちの面白さも味わえるので、分岐を多くするように適当な高さで切る。
花は晩秋の景となるが、種の採取を目的としないのであれば、花後に取り除く。
寒肥として堆肥、化成肥料を施し、株の生育をはかる。
カイガラムシが発生する場合は、カダンKスプレーで駆除する。
繁殖は実生、挿し木、取り木ができる。
実生は果肉を取り除いて5月にまき、挿し木は春か梅雨期に、取り木は4月頃に行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ジンチョウゲ   (ジンチョウゲ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
中国の原産。
高さ1〜1.2M、枝を多数密生させ、厚いへら形の葉をもつ。3〜4月に枝先に外面が紅紫色、内面が白色の4裂した花を10〜20個集めて開き、芳香を放つ。
半日陰程度から日当りがよく、耕土の深い適湿の肥よく地を好み、寒風を嫌う。
植栽上の欠点としては移植を好まないこと。
覆輪葉も普通に見られ、白花種もある。

2.用途と配植
東北地方北部では冬期にかけて防寒を要するが、適地であればよく生育する。
庭園、公園、建物のすそ植えなどで広く用いられ、添景、下木、根締め、生垣など需要が多い。

3.手入れのポイント
植え付けにあたっては、保水、排水のよい良質の壌土に根巻きの苗をていねいに植える。
剪定と、大株の移植は好まない。
排水、通風、土質の悪化などにより白紋羽病、斑点病、白絹病、モザイク病などを誘発する。アブラムシの被害もあるので注意を要する。
繁殖は4月に前年枝、7〜8月に当年枝の挿し木が極めて容易。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

トラノオノキ   (ゴマノハグサ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
ニュージーランドの原産。
樹高は60〜150cmで枝を分岐する。葉は革質で長さが5〜8cm、幅2.5〜4cmで光沢がある。
夏に長さ10cm、径2.5〜3.5cmの穂に青紫色の小花を密につけて咲く。
変種がいくつかあり、白、淡桃、紫紅色、そのほかの花がある。
年間8°C以上の気温を保つ暖地での植栽が可能。
この仲間は通常、ヘーベと呼ばれるが、蒴果の壁の厚いものをヘーベ属、薄いものをベロニカ属に分けたり、両者を合わせてベロニカ属とすることもある。
腐植質を含んだ排水の良い砂質壌土と、日当りを好む。
用途としては庭園の植え込みや花壇に用いられる。
植え付けは春で、油かすなどを堆肥に混ぜて元肥にする。
2〜3年で植え替えを行う。
繁殖は株分け、挿し木、実生が行える。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

マキバブラシノキ   (フトモモ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
オーストラリア原産。
樹高は2〜5m、葉は狭線形をしている。4〜5月頃、前年枝の先端に濃紅色の雄しべがブラシ状に多数ついて咲く。
日当り地であまり湿り気のない所であれば、霜や雪が激しくない限り東京周辺でも生育、開花する。
同属異種にブラシノキ、ハナマキ(キンポウジュ)があり、一般的にはいずれも総称してカリステモンと呼ばれている。
ブラシノキは葉の主脈が目立たず、花穂はやや短め。
ハナマキの葉は被針形で若葉が赤くなる。庭木としてだけでなく、生花用にも喜ばれている。マキバブラッシノキと呼ぶこともある。

2.手入れのポイント
植え場所は、建物の南側で寒風の当たらない所がよく、暖地では生垣にもなる。
移植は困難なので、植え付けは4月頃に鉢作りにしたものを用いる。
強剪定はきらうが、高さを2m以下に保つように早めに切り戻しを行う。
小苗のうちは冬期霜除をして保護する必要がある。
繁殖は、5〜6月に新梢を挿し木にするか、取り木と実生による。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

◎キョウチクトウ   (キョウチクトウ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
インド、イランの原産。
樹高は3〜6mで叢生し、7〜9月の間に当年枝の先に淡紅色の花を開く。
紅色、桃色、白色、黄白色のものや八重咲きもある。
東北地方でも、海岸沿いの暖地でみられるように、寒さにもかなり耐え、荒地でも強健に育つ。
植物体には毒成分があるので、口にしない。

2.用途と配植
公害に強いことから、都市や工場の緑化、道路植栽にも需要が増えてきている。
洋風庭園、公園の外周の遮蔽、防災林として列植、群植がなされ、ヨーロッパでは街路樹にも仕立てられる。

3.手入れのポイント
幼樹のうちは寒害に注意してやや保護が必要だが、2〜3年たつと強勢になる。
枝があまり密生すると通風が悪くなるので間引き、また高さも切り込みによって低くする。
移植は、大株では根が少ないので地上部を強く切って春以降に行う。
繁殖は挿し木が極めて容易にできる。
5〜7月頃に水揚げをして行う。また、取り木もできる。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ギョリュウバイ   (フトモモ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
オーストラリアとニュージーランドの原産。
樹高は3m。枝は赤褐色を帯びやや垂れる。葉は、1.3cmで、主に針状。
5〜6月に白または赤系統の5弁で径が6〜13mmほどの雄しべが多数あるウメによく似た花をつけるのでこの名がある。
花色にも濃淡があり、八重咲きのものを含めていくつかの品種がある。
日本では従来鉢物として温室で作られている暖地向きの低木であるが、降霜のない最低気温が5℃以上を保てる地域であれば露地に植えて楽しめる。

2.手入れのポイント
高く伸ばすと枝が垂れ気味になるので、地際近くから株立ちに仕立てる。
花後に切り戻し、その後に発生する新梢は放任する。
寒害の恐れのあるようであれば、冬期は囲って保護するとともに、寒肥にリン酸、カリ分を多くして樹勢をつける。
繁殖は、5〜9月の間に前年枝か当年枝を、箱にパーライトかバーミキュライトを入れて挿す。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ナワシログミ   (グミ科)

・生垣に作れる樹木

1.特徴
本州中部以西の海岸、低地に生える常緑性低木。
樹高は2.5m。小枝にはとげがある。
10〜11月に白色の小花をつけ、翌年5〜6月に実は赤熟する。
日当りを好み、都市公害に強く、大抵の土地で強健に育つ。
北海道中部以南で育てられる。
用途としては公園、庭園で丸く刈り込んで単植または点植するか、生垣にする。
手入れとしては、5月以降に徒長枝や込み枝を剪定する。
その他に、必要に応じて施肥を行う。
繁殖は、6〜7月に当年枝を挿し木する。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

ルリヤナギ【別名】リュウキュウヤナギ/チョウジカ/ハナヤナギ(ナス科)

・暖地に適する樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
ペルー、ブラジル、ウルグアイの原産。
樹高は2m、根元から地中に伸びて芽を出す吸枝を多くだし、また地下茎で広がる。
葉は軟質で形はヤナギに似ており、茎葉ともに白粉を帯びる。
7〜9月に先端と葉腋に穂を出し、径2〜2.5cmの薄紫色の5裂した花を多数つける。
暖地向きの低木でよく叢生する。
土質はあまり選ばないが、日当りと湿り気の多いことを好み、多少の水中でも生育する。
用途としては庭園、公園の花壇や植え込みに用いられ、北風を避けた南向きの建物沿いなどに植える。
東京でもよく開花が見られるが、冬は地上部が枯れ、翌春に再び芽を出す。
特に手をかけることもなく、寒肥として化成肥料を施せばよい。
繁殖は、7〜8月に挿し木を行うか、春に株分け、または地下茎を切り分ける。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

キンシバイ   (オトギリソウ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木

1.特徴
中国原産の半常緑性低木。
樹高は0.6〜1mで、多数分岐し、株立ちになる。
6〜7月に枝先に径3cmくらいで5弁の鮮黄色の花を多数つける。
花弁と同色の長い雄しべが目立つ。
同属にビヨウヤナギがある。花は同じ黄色花で、キンシバイよりもひとまわり大きく、葉はヤナギの葉に似て長楕円形披針状形をしている。
日当りでよく花をつけ、湿り気のある土地を好む。
庭園や公園の添景、根締めなどに単植、列植、点植する。
自然形に伸ばせばよく、剪定をする場合は軽く行う。
花後に化成肥料を与えると生育がいっそうよくなる。
ふやし方は、挿し木は前年枝を3月、当年枝は7月に挿す。
実生、株分けは3月頃に行う。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

クロトン   (トウダイグサ科)

・陽地を好む樹木
・花を観賞する樹木
・葉を観賞する樹木

1.特徴
スンダ諸島、東インド、ジャワからオーストラリア、モルッカ諸島、マレーシアに及ぶ熱帯地方に自生する。
樹高は0.5〜2.5m。通称クロトンと呼ばれているが、和名で変葉木と呼ぶように、その葉は大小、形状、色彩など変化に富み100種以上に及び、新種も多数作出されている。
葉の形状によって、広葉、細葉、長葉、ほこ形葉、有角葉、らせん葉および、飛び葉系に大別される。
緑、黄、橙、赤、褐色などの模様や斑点が葉脈そのほかに鮮やかに現れ、多彩そのもの。
冬期最低15〜16℃以上を必要とし、強い日照と高温に恵まれた地域の庭や公園などで庭木や生垣に仕立てられる。

2.手入れのポイント
保湿と排水の良い有機質を含んだ土質がよく、堆肥に油かす、魚かすなどを入れて植え、夏期は乾燥とカイガラムシの寄生に注意する。
繁殖は取り木と挿し木が一般的で、梅雨中が最適。
気温が20℃あればいつでも可能。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

トベラ 【別名】トビラノキ/トビラギ   (トベラ科)

・陽地を好む樹木
・暖地に適する樹木
・生垣に作れる樹木

1.特徴
本州の岩手県以南、四国、九州、沖縄の海岸地帯に分布し、雌雄異株で果実は11月に熟が、低木で刈り込み仕立てにするもの。
葉は革質で、へら状になっており、乾くと裏側に巻き込んだように反り返る。
花は、5〜6月に白色花をたくさんつける。
陽樹で日当りの良い所を好み、特に潮風に対する抵抗性が強く、乾燥にも、大気汚染にも強いので、生垣や公共用樹として多く使われる。
トベラは扉から転化した名前で、昔は節分にこの木の小枝を扉にはさんでおくと鬼を払うという民話が各地に残されており、トビラノキ、トビラギはこの行事に由来している。

◇トベラの仲間
○同属にシマトベラがあるが、この木はオーストラリア原産で、明治初年に小笠原に移入されたもの。葉の先端がとがり、縁は波状にうねっており、ソヨゴの葉に似ているので、トウソヨゴとも言われる。
兵庫、オカヤマの両県に自生するコヤスノキは、葉先がとがっており、花が散形状に咲くので区別できる。
ヒメシキミともいい、子安の木の意はわからない。

2.玉物仕立てで、公園、庭園の低木として広く使われている。
和洋いずれにも調和し、オオムラサキ、サツキ、ドウダンツツジ、ハギなどの落葉低木とよく調和する。
3.手入れのポイント
暖地性の木なので、4〜5月が適期で、粘土質の日陰地でもよく生育する。
根が粗いので大株を移植するには注意が必要。
萌芽力があるので、刈り込み回数を2〜3回にすると、きれいに仕上がる。
大きくなりすぎたものは、7〜8月に更新剪定を行い、太枝だけ残す。
繁殖は、実生による。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月

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